「パート先を探そう!」
と、思ったはいいけれど不安でいっぱい…。
そんなお悩みを持つ主婦の方も多いのではないでしょうか?
家事や育児でしばらくお仕事をお休みしていると、復帰先が見つかるか心配ですよね。
この記事では、パートに採用される『履歴書の志望動機』の書き方をお教えします。
採用担当者の心を掴んで採用を勝ち取りましょう。
主婦がパートに応募する際の志望動機の重要性
採用担当者は履歴書で何をチェックしているのか気になりますよね。
「ブランクがあっても活躍できるか?」
「育児と両立できるのか?」
「すぐに辞めないか?」
ほとんどの場合『求職者の人柄と入社意欲』を確認することが目的です。
見栄を張って特別なことを書く必要はありません。
つまり『志望動機』は好印象を与えるチャンス!
履歴書を書く際は、以下のポイントに気を付けて書くとよいでしょう。
採用率アップにつながるポイント
ここでは、採用率アップにつながる書き方のポイントを5つご紹介しています。
それでは早速、確認していきましょう。
(1)働きたい明確な理由
志望動機で最も大切なのが『働きたい理由』です。
熱量をみることで、長期勤続してくれるかどうかの判断材料の1つにしています。
例えば、企業の理念や事業内容に共感したことや、自分のスキルや経験がその企業でどのように活かせるかを明確に述べると良いでしょう。
× ただ「働きたい」と言うだけ
〇「なぜその企業で働きたいのか」を具体的に示す
(2)勤務条件の希望
学生やフリーターと比べ、主婦は家事や育児と両立しながら働かなければいけません。
志望動機の中で、どれほど勤務できるか具体的に伝えるとよいでしょう。
「子どものお迎え時間までの時間帯」
「朝から夕方までの勤務」
といった、希望条件を記載してくださいね。
(3)活かせるスキル・経験
応募先で活かせるスキルや経験がある場合、優遇される可能性が大きいです。
積極的にアピールしてください。
資格が無い場合や未経験の業界だとしても、主婦業で身に付けたスキルを仕事内容に結びつけてみてはいかがでしょうか。
当たり前にやっていることでも、採用側から魅力的だと思ってもらえることもきっとあるはずですよ。
(4)応募企業に魅力を感じた点
例えば美容師のパートに応募する場合『なぜ他のサロンではダメなのか』というポイントを盛り込むとよいでしょう。
企業の取り組みや理念をホームページなどで調べることをオススメします。
(5)余白を作らないようにする
履歴書の項目欄は、できるだけ余白を少なくするよう努めましょう。
志望動機は、企業からの指示がない場合『100~200文字』程度で記入するのが目安になります。
分かりやすく、簡潔にまとめることで伝わりやすくなります。
ただし、履歴書によって記入欄のサイズ感が異なるので、臨機応変に対応してください。
志望動機の基本構成と書き方
魅力的な志望動機にするための構成
魅力的な志望動機は『分かりやすく』がキーポイント。
だらだらと理由を書くと、結局なにが言いたいのか伝わりにくくなってしまいます。
下記の流れを意識して作成してみてください。
結論 ⇒ 理由 ⇒ 展望
自分の強みを活かす書き方
自分の強みを伝えたい場合『具体的に』述べるようにしましょう。
例えば、あなたの強みがコミュニケーション能力の場合
「お客様との円滑なやり取りを通じて、満足度を高めることができます」
といったように、どのように強みを活かせるのかまで書くのがポイントです。
その際に『実際の経験やエピソード』をプラスすると、信頼性が高まります。
以前のアルバイトでの経験やこれまでの出来事を振り返って具体例を出してみてください。
企業のニーズに応える書き方
企業のニーズに応えられることをアピールしたい場合『企業分析』が必要です。
公式サイトやネット記事から、企業が現在直面している問題や目標を理解しましょう。
それに対して、自分のスキルや経験でどのように貢献できるか示してください。
例えば「貴社が求めている接客スキルに自信があります。
これまで接客業で培ったお客様対応力を活かし、店舗での顧客満足度向上に貢献します。」
といったように、企業のニーズに応える形で自己PRをしてみてください。
【働きたい理由別】志望動機の例文4選
家事・育児と両立ができる
これまで子育てに専念しておりましたが、子供たちが小学校高学年になり、時間に余裕ができたため応募いたしました。
以前の職場で培った〇〇スキルや家事や育児で培った時間管理能力やマルチタスク処理能力を活かして効率的に業務に取り組むことが可能です。シフトは子どもが学校へ行っている平日のランチタイムの勤務を希望します。
家から通いやすい
自宅から近く徒歩〇分で通勤できるため、家庭とのバランスを保ちながら働ける点に魅力を感じ、応募いたしました。
そのため勤務時間を最大限に活用し、効率的に業務に取り組むことが可能です。以前〇〇で働いていた経験がありますので、すぐに仕事を覚え、貢献できると自負しています。
新しいことに挑戦したい
これまで家事に専念していましたが子育てもひと段落し、新しいことに挑戦してみたいという強い気持ちが芽生えました。
貴社では未経験からスキルや知識を習得できる体制が整っているため応募いたしました。未経験の分野ではありますが、学びと成長を大切にしながら、前向きに業務に取り組んでいく所存です。新たな環境で貴社に貢献できるよう、誠心誠意努力いたします。
シフトの希望や条件が合うから
貴社のシフト制は、家庭の生活リズムに非常に適しており、希望する時間帯で無理なく働ける点に魅力を感じ応募いたしました。また、家族の都合に合わせた柔軟な勤務が可能であることから、安定して長く勤められると考えています。
家事や育児との両立を実現しながら、貴社で活躍できることを心から望んでおります。
【職種別】志望動機の例文5選
スーパー
日常的に利用しており、その際に感じたアットホームな雰囲気と地域貢献につながる点に魅力を感じ応募しました。
人と話すことが好きなため、持ち前の明るさを活かしてお客様に満足いただける対応やサポートができると考えています。昼の勤務であれば、家事と両立し長期間働くことが可能です。
飲食店
私が貴店を志望した理由は、自分の強みであるコミュニケーション能力を活かせる仕事だからです。学生時代には、レストランや居酒屋などでホールスタッフとして勤務していた経験があります。お客様とのふれあいが大変楽しく、やりがいを感じていました。
その経験を活かし、来店された方が笑顔で過ごせるように、お客様に寄り添った接客ができるように心掛けたいです。
事務職
子育てが落ち着いたので、長く勤められる仕事がしたいと思い応募しました。事務職の経験はありませんが、町内会や子どもの学校のPTAで書類作成や広報誌の編集などを行ってきた経験があります。
貴社の業務内容は、これまでの経験を活かしつつ、さらにスキルアップできると考えています。基本的なパソコンスキルは身につけていますので、入社後は仕事をいち早く覚え貢献したいです。
コールセンター
以前働いていた美容職では、お客様のお悩みに対し丁寧にヒアリングをし、最適な提案ができるように努めていました。お客様から直接感謝のお言葉をいただくこともあり、やりがいを感じました。
コールセンター業務は未経験ですが、美容職で身に付けたヒアリング力と提案力を活かして、満足度の高い対応を心がけていきます。
工場(軽作業)
家庭と仕事を両立させながら、安定して働ける職場を探しており、貴社の工場に応募いたしました。家事で培った集中力や手先の器用さを活かして、正確かつ丁寧に作業を行うことに自信があります。
また、シフト制が家庭のスケジュールに合っており、無理なく働ける点に魅力を感じています。貴社の一員として、生産ラインを支え、品質の高い製品づくりに貢献したいと考えています。
志望動機の作成時のNGポイント
曖昧な表現をする
曖昧な志望動機は、本気度やその仕事に対する熱意を十分に伝えることができません。
具体的な理由を述べることで、採用担当者に強い意欲を伝えることができます。
「この人は本当にこの仕事をしたいんだな」
と思ってもらえるように、なぜそのお店が良いのかを具体的に書きましょう。
「自宅から近いから」
「働きやすそうだから」
といった理由は、他の職場でも同じように言える要素です。
そのため上記のような理由を書く場合には、プラスで肉付けします。
「自宅から近いため、通勤時間を短縮できます。
そのため子どものお迎え時間の直前の16時半まで働くことができます。」
「自宅から近いため、普段から利用していました。
その際に店員さんがいつも笑顔で接客してくださり、ここで働きたいと感じました。」
などと採用するメリットや意欲を込めることで、一気に好印象になりますよ。
本音を正直に全て書く
本音を正直に書くことで、企業文化や業務内容とのミスマッチが生じる可能性があります。例えば「簡単そうだから」といった理由では、その業務の難しさや責任感を軽視しているように見られ、選考において不利になることがあります。
「給与が良いから」
「前の職場が嫌だったから」
といった本音は、ネガティブな印象を与える可能性もあります。
応募者が短期的な利益や自分の都合だけを重視しているように見え、長期的に働く意欲が低いと判断されかねないので注意が必要です。
「頑張りをきちんと反映してくれる給与体制に惹かれました。」
「前職の業務内容が〇〇で自身の強みである〇〇を十分に活かせていないことに、もどかしさを感じておりました。
貴社の業務内容は、私のスキルと経験を最大限に活かせると感じています。」
といったように、ネガティブな理由をポジティブで前向きな言葉に転換してみてください。
業務内容や企業理解の欠如
志望動機を書く際には、応募先の企業や業務内容に関する理解を示すことが重要です。
企業や仕事に関して何も言及せず、自分のことばかり話すのは避けましょう。
自分本位の内容だと、企業や仕事に対してあまり興味を持っていない、もしくは理解が足りないと見なされることがあります。
採用担当者は、自社に関心があり、事前にリサーチをして応募している人を求めているため、具体的な志望理由が重要です。
パート採用率を高めるための最終的なアドバイス
パートに応募する際の志望動機の作成は、決して難しいものではありません。
まずは自己分析を通じて、自分の強みやスキルを見極め、応募する企業やポジションに対して『どのように貢献できるかを考え抜く』ことが大切です。
また、企業研究を徹底し『柔軟性や前向きな姿勢』をアピールすることで、採用担当者に対して信頼感とやる気を示しましょう。
これらのポイントをしっかりと押さえることで、採用率を大きく高められます。
そして最終的に大事なのは『誠実な気持ち』です。
パート採用は、あなたの新たな一歩を踏み出す絶好の機会!
自分の可能性を信じて、積極的にチャレンジしていきましょう。
皆さんの成功を心から願っています。