「子供も大きくなってきたし、また働こうかな」
「社会人としてのブランクがあっても再就職できる?」
家事や育児のために一度は仕事を辞めた後、もう一度社会人として働きたいという主婦は実は大勢います。
本記事では、再就職を目指している、あるいは再就職するかどうか悩んでいる40代の専業主婦に向けて、下記の内容をわかりやすく解説していきます!
・40代の専業主婦でも再就職できるのか?
・再就職する時のポイント
・再就職先としておすすめの仕事
・再就職を目指す上での注意点
ブランクを経てからの再就職には不安がつきものです。
そういった不安や疑問を解消できるようさまざまな情報をお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
40代の専業主婦は再就職できる?
専業主婦として40代にさしかかると、子供の世話も手間がかからなくなり、空いた時間を持て余してしまうケースは多いです。
ただし専業主婦として一定の期間、例えば10年以上のブランクがある場合、多くの主婦は再就職に不利なんじゃないかと不安を抱えています。
実際、40代という年齢に加えて社会人経験が比較的少ないという事実は、就職するにあたってプラスの印象を与えることはないでしょう。
ただし、だからといって再就職を諦める必要はありません。
重要なポイントを理解して自分に合った職業を選べば、再就職は決して不可能ではないのです。
40代の専業主婦が再就職する時に重視したいポイント3選
40代専業主婦が再就職する時の重要なポイントを押さえていなければ、再就職が難しくなったり、再就職した後に想定していたビジョンとのズレが生じてしまったりすることがあります。
それを防ぐために事前に考えておくべきポイントが3つあるので、以下に紹介します。
自分が持っている経験やスキルを活かせる仕事かどうか
再就職に向けて動き出す前に、まずは自分が築いてきたこれまでのキャリアや、今持っているスキルを整理・把握しておきましょう。
社会人時代にスキルを身につけていない、あるいはすぐに退社してしまい社会人経験がほとんどないという女性でも大丈夫です。
専業主婦としての生活の中で培ったスキルを上手にアピールできれば、評価してもらえることがありますよ。
子育ては忍耐力やマルチタスク能力が問われるものなので、きちんと整理して伝えれば武器として認められる可能性があるんです。
関連資格が取れるかどうか
再就職先の業種や業務内容に合わせて、何か取れそうな資格がないか調べてみましょう。
専門的な資格を必ず取らなくてはならないわけではなく、昔勉強していた英語を少し再勉強してみたり、ITに関して基本的な資格の本を一冊読んでみたり、そういったレベルから始めるだけでも十分です。
きちんと関連した資格があれば有利になるのは確かですが、再就職のために勉強したことを伝えられるだけでも大きなアピールポイントになります。
家事や子育てと両立することができるかどうか
専業主婦からの再就職でハードルになりやすいのが家庭と仕事の両立についてです。
今までやっていた家事や子育てが仕事に影響しないかどうかは、雇う会社側が最も気にするところといっていいでしょう。
特に子供がいる場合は、子供が急に病気になった際にどうするのかなどを面接で聞かれるケースが多いです。
きちんと答えられるように準備しておきましょう。
後述する家族との話し合いを通して、家庭の誰もが納得できるよう意見を共有しておくのが大切になってきます。
40代の専業主婦におすすめな再就職先9選
ここからは、40代の専業主婦に向けて、おすすめの再就職先9選をご紹介します。
仕事によって活かせるスキルや可能な働き方などに幅があるので、各業種の特徴をしっかりと把握しておきましょう。
介護士
介護士は利用者の人に身体介護や生活援助を行うなどの介護サービスを提供する仕事です。
働き方としては、介護施設の運営に携わったり、訪問介護で利用者の自宅を訪れたりなどのパターンがあります。
介護業界は常に人材不足といわれており、年齢や経験の有無を問わず転職しやすい業界です。
社会人としてのブランクがあっても再就職しやすい業界といえるでしょう。
また、需要があるだけではなく、40代からの再就職でも実績を積めばキャリアアップを目指していけるのが大きな魅力です。
人と接することや人のために何かをすることが好きな人にはピッタリの仕事ですよ。
保育士
保育士とは、小学校など義務教育が開始される前の子供を預かり保護者の代わりに子育てを行う仕事です。
子育てが一段落した後の専業主婦であれば、その子育ての経験をそのまま仕事に活かせますよ。
もちろん子供がいない主婦でも、未経験からキャリアをスタートさせられます。
ただし、保育士として就職するためには保育士資格の取得が必要になります。
保育士資格は最終学歴ごとに取得条件が異なっていますので注意してください。
資格の取得には2年ほどかかるケースもあるため、前もって準備をしておくのが大切です。
保険営業
保険営業は個人または法人に対して、不安に感じていることや悩んでいることをヒアリングし、その内容に合った保険商品を紹介したり、契約の手続きやサポートをしたりする仕事です。
専業主婦の場合は特に個人へ営業を行う際、自身の人生経験に基づいた話ができる点が強みとしてアピールできます。
保険営業は顧客への寄り添った姿勢が大事なので、専業主婦期間の長い女性でも、これまでに培った経験や人柄などを上手く伝えられれば再就職は難しくありません。
また、保険営業は相手のライフプランを組み立てる際、有意義なアドバイスができれば信頼を勝ち取りやすい仕事です。
ファイナンシャルプランナーといった資格を取得しておくと、再就職先から戦力として高く評価されやすくなりますよ。
タクシードライバー
世間的には男性の仕事と思われがちなタクシードライバーですが、40代以上の女性が働くケースは近年急増しています。
その理由は同性である女性のお客さんから「女性ドライバーなら安心して乗れる」といった声が上がっており、確かなニーズが存在するためです。
また、単純な送迎だけではなく、ご年配の方の通院や妊婦さんの検診、小さな子供の送り迎えなど女性ドライバーの方が好まれるシーンは多く、企業側も女性ドライバーを欲している背景があります。
もちろん運転免許・運転スキルに加えて、長時間の運転にも対応できる体力が必要となる点には注意しなければなりません。
しかし条件を満たしさえすれば、長く続けていける仕事ですよ。
WEBデザイナー
WEBデザイナーはWEBサイトや広告、バナーの制作などの発注を受けて実際に制作する仕事です。
インターネットメディアが普及した現代では常に需要が高く、制作物が実際にインターネットで使われるため非常にやりがいがありますよ。
多くのWEBデザイナーは在宅で仕事を請け負っているため、専業主婦として今までやって来た家事や育児との両立もしやすいのが嬉しいポイントです。
再就職して働きながらも、子供の送り迎えや急な対応などがしやすいといえます。
もちろんデザイン関連のスキルや、実際に使用するアプリやツールについて勉強する必要はあります。
一度デザイナースクールや通信講座などで基礎から勉強しておくと、再就職する際に大きく役立つでしょう。
WEBライター
WEBライターはインターネット上のメディアを主な仕事先として文章を書き上げる仕事です。
取り扱うジャンルによって作成する文章の内容は大きく変わりますが、逆に言えば自分が書きやすいジャンルを狙えば比較的スムーズに仕事を進められるでしょう。
基本的に在宅ワークになるWEBライターなら、今まで通りの家事や育児と並行して仕事を進められます。
子供が急な病気になった際も、病院に連れていったり看病したりといった対応がしやすくなりますよ。
WEBライターになる上で特別な資格や学歴は一切不要です。
文章の書き方を教えてくれるスクールなどはありますが、何よりも重要視されるのは実績なので、コツコツと実績を積み重ねていく忍耐力は必要かもしれません。
医療事務
その需要の高さから専業主婦の再就職先としてうってつけなのが医療事務です。
病院の数だけ事務員が必要となるので、医療事務の人材を欲している職場は多数あります。
主な業務内容は来院された人の受付や会計、患者さんのカルテの管理、レセプトの作成などになります。
事務仕事なので書類整理やPC作業の機会が多く、そうした作業に慣れている場合は即戦力としてもアピールできますね。
医療事務は関連する民間資格がいくつかあるので、それらを取得しておくと再就職を有利に進められます。
完全未経験の場合は、『医療事務技能審査試験』『医科2級医療事務実務能力認定試験』といった難易度が高すぎない資格から挑戦していくといいでしょう。
セラピスト
セラピストはお客さんに癒やしを与える仕事で、体の不調を解決するボディ系セラピストや精神面での不安を解消するメンタル系セラピストなどの種類があります。
具体的には香りを用いてお客さんを癒やすアロマセラピー、色を活用するカラーセラピーなど多種多様なやり方がセラピストにはあります。
セラピストになるのに必要な資格などはありませんが、仕事をしていく上で技術や知識は必要となるので、該当するジャンルの資格等の取得を検討しましょう。
また、セラピストは、個人での独立開業も目指せます。
自宅やマンションの一室を利用するなどして比較的低予算でお店を持てるので、無理なく安定した収入源にできますよ。
日本語教師
日本語教師は主に外国人を相手に日本語を教える仕事です。
語学と聞いて思い浮かぶのは日本語の文法や日常会話などですが、それだけでなく日本固有のマナーや一般常識としての歴史、常識などを教えるケースもあります。
日本語教師として再就職する上で必要な資格はありませんが、『日本語教育能力検定試験合格』や『日本語教師養成講座修了』などが応募条件となっている場合が多い点には注意してください。
国土交通省の調査によれば、コロナ禍以前の訪日者数は右肩上がりだったのに加え、コロナ明けの現在は訪日者数が元に戻りつつあります。
多くの需要があり、年齢を問わず活躍しやすい職業といえるでしょう。
40代の専業主婦が再就職する時の注意点
実際に再就職先を検討する段階に入った時、どういった点に注意して再就職を進めればいいのでしょうか。
ここでは注意するべきポイントをご紹介します。
事前に家族の了承を取っておいた方が無難
40代の専業主婦が再就職する上で重要なのは、家族全員からの理解を得られるかどうかです。
夫や子供と共に、自分が再就職して家庭がどう変わっていくのかというビジョンを話し合い、共有しておくようにしましょう。
何よりも大切なのは、家族の希望をないがしろにするような再就職にならないよう気を付けることです。
家にいる時間や家事の分担などですれ違ったままにならないよう注意しなければなりません。
また、再就職する目的が具体的にある場合は、それが全員が納得できる働き方のヒントになる場合もあります。
旅行に行きたい、リフォーム費用を貯めたいなどの意志も伝えておけば、より深い話し合いができますよ。
正社員ではなく契約社員やパートの働き方もある
正社員としての再就職に固執せず、契約社員やパートといった働き方があることも頭の中に入れておかなくてはなりません。
正社員と比べた際にどうしても雇用形態や給与の不安定さが気がかりになってしまいますが、その分選択の幅が広がったり、働くペースを自分で決められたりするなどのメリットもあります。
また、長い間専業主婦をやった後、いきなりフルタイムでの仕事に戻ると心身ともに疲れ切ってしまう可能性もあります。
正社員以外の仕事をいったん挟み、働く日数が少ない形や時短勤務などで体を慣らしていくというのも検討してみるといいでしょう。
40代の専業主婦が再就職するためのポイントを押さえて自分に合った仕事を選ぼう!
40代という節目を迎えて再就職を意識する専業主婦は数多くいます。
ブランクがあっても大丈夫か、スキルがなくても働けるのかという不安も多くの主婦が抱えているものです。
まずは、子供の対応や家事などの形を家庭内で話し合い、家族みんなが納得できる将来像を共有したうえで再就職先を探すのが大切です。
その中で自分が持っているスキルや経験を活かせる仕事を絞り込み、きちんと準備をして動き始めましょう。
40代での再就職に対して不安があるのは誰もが同じです。
ご家族の理解だけでなく、社会人復帰に向けたサポートを受ける必要性も出てくるかもしれません。
家族と共に支え合える関係を維持して再就職に臨みたいですね。
自分に合った仕事を見つけて再就職にチャレンジする際、この記事がお役に立てれば幸いです。