物価高の影響や社会との繋がりを求め、家事や育児の合間など限られた時間の中で働くことを検討中の主婦は多いのではないでしょうか。
本記事では、仕事と家庭を両立できるパートをお探し中の方に向けて、働きやすい職場環境の特徴や、土日祝に休めるおすすめの仕事などを解説します。
人気の事務職や金融・郵便業の魅力、土日祝休みのメリット・デメリットについて詳しく解説していますので、パート探し中の方はぜひ最後までご覧ください。
パート探し中の主婦必見!働きやすい職場環境とは?
働きやすいパートを探す際に、注目したいポイントは人それぞれだと思います。
家庭と仕事を両立しやすい職場は、一体どのような環境なのでしょうか。
ここでは、無理なく働き続けられるパートを検討している主婦に向けて、パート選びで優先したい条件やおすすめの職場環境について解説します。
土日祝休みの職場
1つ目のポイントは「土日祝休みの職場」です。
実際に、この条件でパート探しを始める主婦の方は多いです。
「夏休みや冬休みに子どもを一人で留守番させるのは心配」「休日は家族と過ごしたい」「休日に自由な時間が欲しい」など、多くの女性や、特に小さな子どもや小学生などを抱える主婦にとって、「土日祝休み」であることは、仕事と家庭を両立するためにも重要な条件といえます。
暦通りのパートは仕事と家庭の両立だけでなく、体力的負担が抑えられたり体調を崩しにくかったりと、働く上で大切な身体という「資本」を大切にできるのです。
身体を壊してしまったら、仕事はおろか子育てや家事にも影響を及ぼすなどしかねません。
「平日のみ」「主婦歓迎」などの条件に注目してみてください。
働く時間や曜日が柔軟な職場
2つ目のポイントは「働く時間や曜日が柔軟な職場」です。
仕事と家庭を両立したい主婦にとって、働きたい曜日や時間帯を選択できるのは魅力的といえます。
もし労働条件に土日祝休みが含まれていなくても、求人内容に「自由シフト制」や「シフト相談可」などの記載がある場合は、土日や祝日に休みを取れる可能性が高いです。
ただし、繁忙期はなかなか希望が通らないこともあるので、面接時にしっかりと確認しておきましょう。
また、限られた時間でしか働けない主婦にとって「短時間シフト」のパートもおすすめです。
「9時〜13時」「11時〜15時」など、子どもが帰宅するまでの時間帯に働けるパートも主婦にうってつけの職場といえますよ。
主婦や学生バイトが多い職場
3つ目のポイントは、「主婦や学生バイトが多い職場」です。
子どもの早退や家族の体調不良、学校からの急な呼び出しなど、万が一の事態が発生した際に休めなかった場合、その不自由さにストレスを感じてしまいます。
従業員数ギリギリの人数で業務を回していたり、締め切りや仕事の役割が決まっていて休んだら案件が止まってしまったりする職場は、「変わってくれる人がいないから休めない!」「忙しいし休みづらい……」などと気を遣いすぎて、日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。
これらの懸念点を抱えている主婦は、学生バイトやフリーター、従業員数にゆとりがある職場を選ぶことをおすすめします。
学生バイトやフリーターが多いと、緊急を要するシフト交換にも対応できる可能性が高いです。
また、主婦が多い職場は子育てに理解のある環境であることも。
同じような子育てを経験している先輩主婦が多いと、急な休みの罪悪感も少しは解消されるので、働きやすさを求めている方におすすめですよ。
パート探しの際は、ぜひ「主婦歓迎」の職場にも注目してみてください。
福利厚生が充実している職場
4つ目のポイントは「福利厚生が充実している職場」です。
食事補償や社員販売、交通費の支給など、従業員にとって嬉しい福利厚生ですが、個人経営や中小企業などでは、そもそも福利厚生が完備されていなかったり内容が充実していなかったりします。
従業員としての恩恵を受けられないことはもちろん、福利厚生が充実していないと従業員の満足度が低く職場の雰囲気が不安定なケースもあるので、パート選びの1つの軸とするのも重要です。
また、主婦が働きやすい環境のひとつとして「産休・育児休暇の取得実績」があるかも注意したいポイントといえます。
服装・髪型・髪色・ネイル自由な職場
5つ目は「服装・髪型・髪色・ネイル自由な職場」です。
朝食の準備をしたり洗濯物を干したり子どもを学校に送る準備をしたりと、子育て中の主婦にとって、子どもを学校に送るまでの時間はまさに戦場。
一秒も無駄にしたくない時間帯に指定されたメイクや髪型の準備、自転車で子どもを送るのに慣れないヒールを履かないといけないなどは、気がつかないうちにストレスになります。
また、お金を稼ぐために仕事をしているにもかかわらず、仕事用の制服の購入や定期的に仕事用の服を買わないといけないなど、思わぬ出費で火の車なんてことも。
無理なく働くためには、制服の貸し出しや服装自由、厳格な髪型やメイクの指定などが無い職場がおすすめです。
無理なく通える距離の職場
6つ目は「無理なく通える距離の職場」です。
通勤に時間がかかると、徐々に仕事を続けるモチベーションが下がってしまう場合があります。
1日に4時間しか自分の時間がないにも関わらず通勤に1時間かかってしまう
少し残業したらお迎えに間に合わなくて延長保育を頼んでしまった
子どもを病院に連れて行ったら働く時間すらなくなってしまった
などの理由から働きづらくなってしまうことも。
家事と仕事の両立を目指したいなら、無理なく通える距離感かを確認し、通勤方法と通勤時間をしっかりと調べた上でパートを探しましょう!
お悩み解決!主婦がパートで働きやすいおすすめの職場とは?
ここまでは、主婦でも働きやすい職場環境についてのポイントを紹介しました。
では、実際に働きやすい職場とは、具体的にどのような職業なのでしょうか。
休みが取りやすかったりストレスなく働けたりと、これまでの働きやすい職場の条件を押さえたおすすめの職業について解説します。
販売系|コンビニやスーパーマーケット
コンビニやスーパーマーケットのパートは、主婦に人気の職業です。
働く時間帯を選べたり、夜の時間帯は学生やフリーターにバトンタッチできたりと、嬉しい条件が揃っています。
短時間勤務や週1〜の出勤枠などの募集もあるので、家事と育児に忙しい主婦にはもってこいの職場です。
また、仕事をすぐに覚えられるマニュアルが用意されているので、販売系が未経験の方でも安心して働けるでしょう。
ただし、アパレルや小売り店などの接客業は、土日祝が書き入れ時のため、土日祝いずれかの出勤が条件だったり、そもそも主婦を募集していなかったりする場合もあります。
子どもや家族と同じスケジュールで働きたい女性は接客業は避けた方が無難です。
飲食系|ファミレスやカフェ
ファミレスやカフェのスタッフも、比較的主婦が働きやすい職業として人気を集めています。
終日お客様でにぎわっていますが、「モーニング・ブランチタイム」「ランチタイム」「ディナータイム」など、1日を通して最も混みやすいピークタイムごとにパートを募集しているケースも少なくありません。
また、多くの飲食店にはマニュアルが用意されている点や、日ごろの家事スキルを活かせる点から気軽に働ける職業の一つです。
そのため、平日のお昼だけ働きたい方やスキルを活かしたい主婦にピッタリ。
大手企業だと家族でつかえるお食事券や食事補助を受けられるなど、福利厚生が充実しているのも嬉しい魅力ですよ。
医療系|受付業務や医療事務
医療事務や受付、調剤事務などの医療系事務は「午前or午後診療のみ」「土日休み」「デスクワーク」であることから、主婦に人気の定番パートです。
「無資格だから…。」と諦めなくて大丈夫。
患者様の受付対応や会計、電話やカルテの作成などの医療事務は、資格がなくても働けますし、立ちっぱなしということもないので、体力に不安な方も安心して働けます。
また、職場によっては「医療機関での勤務経験者」を歓迎している求人も。
結婚や出産などのライフイベントを機に仕事を辞めた経験者さんは、面接の際にプラスに働くでしょう。
医療事務のパートは求人の倍率が高い人気の職業です。興味がある求人には積極的に応募してみましょう。
事務系|一般事務から総務業務
医療事務と並び主婦から圧倒的な人気を集めているのが、一般事務のパートです。
福利厚生が充実している点やデスクワークで体力的負担が少ない点、パソコンスキルがあれば未経験でも働ける点など多くの魅力がありますが、その圧倒的な人気の要因は「土日祝休みの求人が多いこと」にあります。
主な仕事内容は、データ入力や簡単な書類作成、書類整理や備品管理などをはじめ、役割によっては、来客者へのお茶出しや簡単な掃除などです。
仕事のボリュームや職場環境、勤務条件の良さなど、仕事と家庭を両立させたい主婦には最適の環境が揃っています。
また、事務系スキルが身につくので、将来的に正社員として就職を目指している主婦にとっても一般事務や総務事務でのパート経験は有利になる可能性があるおすすめのパートです。
物流系|倉庫での軽作業
自分のペースで働きたい主婦におすすめしたいのが、倉庫での商品ピッキングや検品、仕分けや梱包作業などをおこなう「物流系」のパートです。
倉庫と聞くと、ハードで地味な仕事を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。
しかし、パート探しを計画的に行えば一人ひとりに合った仕事が見つかる求人数の強さもありますよ。
早朝・朝・昼・夜・深夜など、交代制で仕事を回している職場も多く、スキマ時間を活かして短時間パートしたい主婦にうってつけなのです。
仕事中は必要最低限の会話がほとんどなので、ストレスを溜めずに自分のペースで働きたい方にもおすすめですよ。
主婦に人気!土日休みのメリット・デメリットとは?
仕事と家庭を両立させるためにも、子どもや家族と同じスケジュールで働きたい主婦が多いことがわかります。
一見メリットしかないように見える「土日祝休み」ですが、その魅力の裏側に隠されたデメリットには一体どのようなことがあるのでしょうか。
土日祝休みの、メリット・デメリットを詳しく解説します。
メリット
土日祝休みのメリットは大きく3つに分けられます。
・固定休みで生活リズムが整う
・プライベートで予定が立てやすい
・学校行事に参加しやすい
土日祝休みは、最低でも連続して2日間休むことができるので、生活リズムが整う傾向にあります。
さらに、休日は家で子どもの面倒を見ることができるので、親戚や託児所に預けなくても済みます。
また、家族とのスケジュールが合うと、自分のお出かけや家族旅行などの予定を前もって立てやすく、運動会や入学式、卒業式などの節目のイベントへの参加もしやすくなるでしょう。
デメリット
一方で、土日祝休みのデメリットは大きく3つに分けられます。
・どこに行くにも混んでいる
・祝日が多いと稼げない
・役所や銀行窓口での手続きがしづらい
旅行やレジャー施設など休日は混むので渋滞に巻き込まれたり、相場が高くなったりと不自由さもあります。
また、祝日が多い月は出勤回数が減ってしまうので月の収入が減ることも。
さらに、役所や銀行窓口は土日祝休みがほとんどなので、関連する手続きの不便さも感じることでしょう。
このように、メリットも多い分デメリットもあるのでパート探しには注意が必要です。
土日祝に休みやすい!主婦におすすめパート4選
主婦からの人気が根強い「土日祝休み」ですが、具体的にどのような仕事が土日祝に休める傾向にあるのでしょうか?
ここでは、実際に働きやすい職場環境と条件が揃っているおすすめの職種について解説します。
コールセンターのスタッフ
コールセンターが土日祝に休みやすい理由は、その従業員数にあります。
コールセンターは従業員数が多いので、急な休みや平日のみの出勤など欠勤や曜日の振り分けがしやすいのです。
そのため、平日の午前中は主婦が、夜と土日は社員やフリーターが担当するということが多く、土日祝休みを希望している主婦におすすめといえます。
また、職場によっては、短時間勤務が可能だったり在宅勤務が可能だったりする場合もありますよ。
ただし、求人数が多い反面、求人内容と入社後のギャップに戸惑う可能性もあります。
自分の譲れない条件を確認し、会社の下調べを慎重に行ったうえで応募してみてください。
学食や給食の調理スタッフ
高校や大学の学食や給食の調理スタッフは、基本的に子どもと同じスケジュールかつ短時間で働けます。
特に子育て中の主婦は、夏季や冬季など長期休み中の仕事について悩みを抱えているはず。
調理スタッフは、長期休暇中に休みを取れることはもちろん、働く時間帯や残業がほとんどないことから、子育てをしやすいパートです。
仕事をしつつ栄養バランスの良い献立を学べたり、料理の腕が上がったり職場によってはおやつ作りにも携われるなど、主婦に嬉しいメリットが豊富。
学校や給食の調理スタッフのみならず、土日休みの社員食堂なども土日祝に休みが取りやすいです。
役所や団体職員の事務
役所・農協・大学(学校法人)などのサービスは、営利を目的として運営されていないので、土日祝は休日となる傾向にあります。
中でも事務職は、体力的負担が少ないことや、ビジネススキルやPCスキルを身に付けられることなど、多くの魅力があります。
人とのコミュニケーションや他社との関わりをもつことが得意な主婦はやりがいを感じられるでしょう。
将来は正社員として働きたい方にもおすすめのパートです。
銀行や郵便局の事務
銀行や郵便局も役所や団体職員と同様に、基本的に土日祝が休業日となります。
また、家事に影響が少ない時間帯で勤務ができるのも嬉しいポイントです。
特に、銀行でのパートは時給が高かったり、働きつつ金融の知識を学べたりするので、資産運用や将来について計画を立てられるなど仕事を家庭に還元できるメリットもあります。
業界経験者をはじめ、金融や郵便業に興味のある方や、簿記やファイナンシャルプランナーなどの資格取得に向けて理解を深めたい方、地域住民をサポートする仕事に興味のある方などにおすすめのパートです。
まとめ|パートでも主婦が働きやすい職場を見つけよう!
主婦でも仕事と家庭の両立が実現できる仕事は、予想以上に豊富にそろっています。
「働きたいけど子どもが小さいから今はムリ」「そもそも休みたいときに休める仕事がわからない」などの不安を抱えていた方も、本記事を通して自分に合ったパートを探す方法や働きやすい職場環境について視野が広がったのではないでしょうか?
パート探しの軸をしっかり設定し、絶対に譲れない条件や優先順位を決めることが何よりも重要です。
また、1人で決めずに家族や友人など相談できる相手にアドバイスを求めるのもおすすめです。
平日のみ・土日休み・主婦歓迎など、求人には多くの情報が記載されています。
しっかりと見極めて、パートでも主婦が働きやすい職場を探しましょう。