子育てに忙しい主婦にとって、家事と仕事を両立させるのはとても大変です。
フルタイム労働はおろか、パートタイム労働ですら、自由時間の少ない主婦にとっては難しいといえるでしょう。
しかし、子育てをしながらも、家計の足しにするためパート先を探したい女性はたくさんいます。
そこで今回は、家庭と仕事の両立を目指す子育てママにおすすめの仕事をランキング形式でご紹介します。
仕事を選ぶ際のポイントまでしっかり解説するので、仕事先に悩んでいるママさんはぜひ最後までチェックしてください。
子育てママが家庭と仕事を両立させにくい理由
子育てに忙しいママさんが、家庭と仕事を両立させにくい理由には、大きくわけて4つあります。
・空き時間を捻出するのが難しい
・急に子供が体調不良になることがある
・学校行事に参加する必要がある
・オンライン授業に切り替わることがある
順にそれぞれ解説していきます。
空き時間を捻出するのが難しい
子育てママは、やることが盛りだくさんで空き時間を捻出するのが難しいです。
食事作りや掃除、洗濯などに加えて、日用品の買い出しにも時間を割く必要があります。
さらに子供の送り迎えなどもしなければならず、子育てママはしなければならない仕事の数が膨大です。
そのため常に時間がカツカツで、働くためのまとまった時間を捻出するのは難しいといえます。
急に子供が体調不良になることがある
子育てママは、学校に送り出した子供が体調不良になって、突然の連絡がくるケースにも対応しなければなりません。
子供を学校に送り出して家事をしていると、突然、学校から「お子さんが体調を崩してしまいました」と連絡がきた経験のあるママさんも多いのではないでしょうか。
子供に発熱や体調不良が生じると、ママさんは仕事や家事の最中でもそれを切り上げて迎えに行かなければいけません。
そして、場合によってはそこから病院に連れていったり、看病したりしなければならず、急に時間を取られてしまう可能性があるのです。
学校行事に参加する必要がある
子育てママは、子供が通う学校の行事に参加する必要があるので、シフトの変更が必要になるケースがあります。
学校行事は平日に行われる場合が多く、平日5日労働を基本とするフルタイム勤怠をしながらの対応は至難といえるでしょう。
あらかじめ日程が分かっている場合は、仕事先にお願いして休みを取らせてもらったり一時的にシフトを減らしてもらったりといった対応をしなければなりません。
また、大きな行事以外にも、保護者面談や授業参観などへの出席も必要になります。
こうした行事のたびに、ママさんは学校に行く必要があるので、安定した仕事の時間を取りにくいのが現状です。
オンライン授業に切り替わることがある
子育てママは、学校が急遽オンライン授業に切り替える対応をした際に、子供が授業を受けるサポートをしたりご飯を用意したりする必要があります。
2025年現在、コロナウイルスの感染拡大はいったん落ち着きを見せつつあるとはいえ、未だに学校や職場で突然感染者が発生する事例はあります。
子供の感染が確認された場合、クラス内での感染拡大を防ぐため、学校側はその日の授業をオンライン授業に切り替えるケースがあります。
その場合、ママさんは子供のためにオンライン授業の準備をしたり、本来は不要だった子供のご飯を用意したりしなければならないのです。
子育てママが家庭と仕事を両立させるためのポイント4選
忙しい子育てママが家庭と仕事を両立させるうえで、重要なポイントが4つあります。
・休みやすい・早退しやすい職場を選ぶ
・自宅・保育園・学校から近い職場を選ぶ
・勤務時間が希望通りに決められる職場を選ぶ
・子育てについて理解がある職場を選ぶ
順に詳しく解説するので、ぜひチェックしてください。
休みやすい・早退しやすい職場を選ぶ
家庭と仕事を両立する上では、休みやすいまたは早退しやすい職場を選ぶのが重要です。
ママさんは子供が突発的に体調を崩したり病気になったりした時に備えて、すぐ休みを取れたり早退できたりする環境を優先して仕事探しをすると良いでしょう。
特に子供が病弱な場合などは、リモートワークを選ぶといった選択肢も有力になってきます。
自宅・保育園・学校から近い職場を選ぶ
家庭と仕事を両立させるためには、すぐに移動できるよう、自宅や保育園、学校などから職場が離れすぎないように気を付ける必要があります。
職場が近ければ、送迎時間に余裕を持たせたり、保育園や学校から呼び出された際にすぐに迎えに行けたりするといったメリットがあります。
自由時間の少ないママさんにとって、職場が自宅や保育園・学校に近いかどうかは時間を節約するためにもとても重要なポイントになりますよ。
勤務時間が希望通りに決められる職場を選ぶ
子育てママは、希望通りの勤務時間で働ける職場を選ぶのも重要です。
忙しいママさんにとってのパート労働は、スキマ時間を活用したり、短時間に絞ったりして、自分の生活に合った形で行うのがベストです。
そのため、都合に合わせてシフトを決められるのは、パートとして働く上で必須の条件ともいえます。
子育てについて理解がある職場を選ぶ
家庭と仕事を両立するには、子育てについて理解のある職場を選ぶ必要があります。
子育てについて理解があり、休みを申請しても嫌な顔をされない職場の方が、気まずい思いをせずに済みます。
たとえ休みの取りやすさがシステム的に確保されていたとしても、子育てに理解がないことで申請するたびに嫌味を言われたり評価を下げられたりする職場は、家庭との両立に向いているとはいえないでしょう。
子育てママが仕事を選ぶ際に見るべきポイント4選
子育てママが働きやすい仕事を見つけるためには、次のようなポイントを確認する必要があります。
・他にも子育てママさんが働いているか
・職場が自宅や保育園などから近いか
・労働条件や環境が整っているか
・シフトの融通が利く環境か
順に解説するので、ぜひこちらもチェックしてください。
他にも子育てママさんが働いているか
他の子育て中のママさんが働いているかどうかは、子育てしながらでも働きやすい職場かどうかの指標になるので要チェックです。
職場に同じ年代のママさんが複数人いれば、子育てをしながらでも働きやすい環境であるといえます。
また、他のママさんに子育て関連の相談ができるなど、働きやすい以上のメリットも期待できます。
他にもママさんが働いているかどうかは、求人ページの働く人の年齢層といった記載で確認が可能です。
特にそういった記載がない場合は、求人先に問い合わせてみたり、面接時のタイミングで子育て中のママさんがいるかどうかを確認してみたりするといいでしょう。
職場が自宅や保育園などから近いか
子供の送迎や夕飯の買い出しなどの移動を想定して、可能な限り生活圏に近い場所で職場を探すと良いでしょう。
家から見て、職場と保育園が反対方向にあって……といった位置関係だと、一日のルーティンをこなすだけでも膨大な移動時間がかかってしまいます。
やることの多いママさんにとっては、そうした時間を削っていくのは優先度の高い工夫です。
また、子供が病気がちな場合などは、学校や自宅だけでなく、病院との位置関係も意識できるといいですね。
労働条件や環境が整っているか
労働条件や労働環境を確認し、家庭を安定させるための十分な給料や、産休や育休などの制度が整っているかを確認するのも大切です。
子育てママにとって、パートはとりあえずやっておけばいいというものではありません。
家計の足しにするためには、給料が安すぎるといたずらに時間を消費するだけになってしまいます。
また、産休・育休が取れるかどうかは、ママさんが無理なく働き続ける上で非常に重要なポイントなので、しっかりと確認しておきましょう。
シフトの融通が利く環境か
ママさんは子供の急な体調不良で送迎が必要になる場合があるので、シフトを当日でも変更しやすいような環境を選ぶ必要があります。
シフトから絶対に抜けられない、例えば専門性が非常に高く人材の替えがきかなかったり、仕事量に対して労働者の数が少なくて、一人抜けたら仕事が回らなかったりする職場は避けた方が無難です。
また、単純な休みやすさに絞って選ぶだけではなく、そうした対応をしてもらえるよう、理解のある上司がいたり、日頃から円滑な人間関係を構築しやすかったりする職場を選べるとより働きやすさを感じられるでしょう。
子育てママにおすすめの仕事ランキング
子育てママが家庭と両立するために重要なポイントなどを理解したうえで、ここではおすすめの仕事をランキング形式でご紹介します。
それぞれの仕事内容やメリットについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1位：一般事務
子育てママにおすすめな仕事第1位は、『一般事務』です。
一般事務は、会社や事務所などで給与計算や経費仕訳といった書類・データ作成、または電話・メール対応といった事務仕事を担当します。
特別なスキルは不要で、ある程度のコミュニケーション能力とPCスキルさえあればこなせる上に、デスクワークなので身体の負担も少なくて済みます。
また、大抵の場合は土日祝休みで残業も少ないので、時間を確保したいママさんにうってつけですよ。
2位：医療事務
子育てママにおすすめな仕事第2位は、『医療事務』です。
医療事務は病院やクリニックなどの医療機関に勤める事務職で、一般事務とは異なり専門的な知識が求められます。
医療事務は勤める病院施設がなくならない限りは仕事を続けられるという、安定感が大きな魅力です。
一般事務と比較すると専門性がある分、給与相場も比較的高めなので、家計をより安定させたいというママさんにもおすすめです。
3位：飲食店スタッフ
子育てママにおすすめな仕事第3位は、『飲食店スタッフ』です。
飲食店スタッフは、飲食店の調理や接客、退店時の会計などを担当します。
飲食店スタッフは学生のアルバイト先としても選ばれやすいので、他のアルバイトが土日や長期休暇を利用してシフトに入ってくれる場合が多く、休みの希望が通りやすいというメリットがあります。
また、専門的な知識がなくても働けるため、未経験者でも気軽に始めやすいのも魅力の一つです。
4位：小売店レジ・販売スタッフ
子育てママにおすすめな仕事第4位は、『小売店レジ・販売スタッフ』です。
小売店レジ・販売スタッフはスーパーやコンビニで会計を担当する仕事で、子育てママ以外にも学生や中高年の主婦など幅広い層の人たちが働いています。
子育て中のママさんや子育て経験のある主婦も多いため、子供の都合で休みを取りたいときに理解を得やすい環境なのが大きな魅力です。
ただし、サービス業である都合上、土日の出勤を求められるケースがある点は頭に入れておきましょう。
5位：データ入力
子育てママにおすすめな仕事第5位は、『データ入力』です。
データ入力は雇い主である企業または個人から送られてきたデータを、表計算ソフトなどを利用して入力・整理する仕事になります。
PCさえあればどこでも作業ができるため、在宅でもできるというメリットがあります。
ちなみにデータ入力はパートの募集を探す以外にも、クラウドソーシングサービスでデータ入力の案件を探すという方法もありますよ。
6位：コールセンター
子育てママにおすすめな仕事第6位は、『コールセンター』です。
コールセンターは、企業やお客さんからの問い合わせに対応する仕事です。
コールセンターには、シフトの融通が利きやすく労働時間を調整しやすいというメリットがあります。
また、大半のコールセンターはアルバイトやパートの人数が多く、当日に急な休みが必要になったときに比較的休みやすいのもポイントです。
自宅でテレアポを請け負う形式の契約もあるため、通勤時間のない在宅ワークを希望のママさんにもおすすめですよ。
まとめ
今回は、子育てママが家庭と仕事を両立させるためのポイントや、おすすめの仕事をランキング形式でご紹介しました。
子育てママは、子供や学校の都合で急用が生じる可能性があり、通常のフルタイム労働が難しいだけでなく、融通の利く環境でなければパートタイム労働もやりづらいのが現状です。
しかし、通いやすい場所や働きやすい労働環境などを意識して職場を選べば、子育てママが家庭と仕事を両立させるのは決して不可能ではありません。
パート先をお探しの子育てママはぜひこの記事を参考にして、自分に合う職場を探してみてくださいね。
