「ブランクのある主婦の履歴書の書き方に注意点はある?」
「パートに受かりやすい履歴書の内容を具体的に知りたい」
ブランクがある主婦の方の中には、パートに応募する際に「ブランクが不利に働くのでは?」と不安になる方もいるのではないでしょうか。
家事・育児・介護など、さまざまな理由で一度仕事を辞めた主婦の方でも、履歴書の書き方のポイントを押さえておくことでパートに受かりやすくなります。
・パート先に提出する応募書類の種類と目的
・ブランクを履歴書に書く際のポイント
・ブランクを職務経歴書に書く際のポイント
・ブランクを志望動機や本人希望欄に含めて伝えるコツ
本記事の内容をチェックして、パートに受かりやすくなる履歴書の作成を進めましょう!
パート先に提出する応募書類の種類と目的
応募書類は、パート先が求める人材にふさわしいかどうかを判断してもらうための書類です。
応募先に提出する各書類の役割を理解したうえで、人事担当者から「この人を採用したい!」と思ってもらえるような書き方を意識しなければなりません。
ここでは、パートの応募で提出を求められることが多い履歴書と職務経歴書について、それぞれの概要・項目・役割などを詳しく解説します。
パート先に提出する「履歴書」とは?
履歴書とは、求職者の基本的なプロフィールを人事担当者に伝えるための書類です。
履歴書には、氏名・住所・連絡先といった基本情報に加え、学歴や職歴、保有資格、志望動機などを簡潔にまとめて記載します。パートに応募する際も提出を求められることが多く、採用の第一印象を左右する重要な書類といえます。
以下は、履歴書の基本的な項目と記入内容です。
①提出年月日
欄外の『◯月△日現在』には、応募先企業に履歴書を提出する当日の日付を記入する。
②氏名
欄外の『◯月△日現在』には、応募先企業に履歴書を提出する当日の日付を記入する。
③現住所・連絡先
住所は、都道府県から記入し、郵便番号・マンション名・部屋番号なども略さずに記載する。電話番号は、携帯電話などの日中に連絡がつきやすいものを書くのが望ましい。
④学歴・職歴
学歴と職歴は分けて記入する。学歴は、高校から書くのが一般的。職歴は基本的にすべての入退社歴を記入するのが望ましく、『(株)◯◯』のように社名は略さない。転職経験がある場合は簡単に転職理由を記入し、行末は『以上』で締める。
⑤免許・資格
これまでに取得した免許や資格を古い順に記入する。行数が足りない場合は、応募先で活かせるものを優先的に選んで記入する。なお、現在学習中の資格などがあれば、その旨を記入しても問題ない。
⑥志望動機・特技・好きな学科・アピールポイントなど
応募先の企業でなぜ働きたいのかを記入する。業種・業績・企業理念などを調べ、どのような形で自身が応募先で貢献できるかまで伝えられると良い。自身の特技・学生時代に学んだこと・ブランク期間中の経験などでアピールできるものがあれば、その旨もあわせて記入する。
⑦本人希望欄
応募先で働くにあたって、特に考慮してもらいたい旨があれば記入する。特記事項がなければ『特になし』ではなく『貴社規定に従います。』と記入するのが一般的。
パート先に提出する『職務経歴書』とは?
職務経歴書は、履歴書に記載しきれない職歴やスキルなどをより具体的にアピールするための書類です。
職務経歴書は正社員の転職活動時に必要になるイメージが強いですが、近年ではパートでも提出を求められるケースが増えており、自身の持つスキルや経験をアピールしたい場合には履歴書とあわせて提出するのが効果的です。
なお、職務経歴書は履歴書のように決まった形式や様式はなく、求職者が独自に作成しても問題ありません。
以下は、職務経歴書のまとめ方の一例です。
【履歴書の経歴順に従事した業務を説明する場合】
・勤務先企業:株式会社◯◯
・在籍期間:2015年4月〜2021年3月
・事業内容:建設コンサルタント(非上場)
・資本金:◯◯円
・売上高:◯◯円
・従業員数:◯◯人
【職務経歴】
・2015年4月〜2020年3月 総務部
採用伝票起票、日次データ入力
売掛金・買掛金の管理、経費精算、仮払金の管理
部内備品の発注、社内イベントの企画などを担当
・2020年4月〜2021年3月総務部係長補佐
月次・年次決算業務株主総会・監査業務・税務調査対応
ISO14001取得計画策定
給与計算補助などを担当
・2021年3月出産のため退職
【携わった職務や所属部署ごとに説明する場合】
・勤務先企業:株式会社◯◯
・在籍期間:2017年4月〜2024年3月
・事業内容:飲食業(非上場)
・資本金:◯◯円(2025年度)
・売上高:◯◯円従業員数:◯◯人
【職務経歴】
・店舗運営・キッチン業務(2017年4月〜2023年3月)
◯◯エリアの店舗にて店舗運営とキッチン業務を担当
店舗運営では、パート従業員のシフト管理や採用担当、外部衛生調査などに従事
キッチン業務では、現場の責任者としてパート従業員への調理指示や3か月ごとの試作メニュー開発などを担当
2022年に◯◯エリアで店舗売上1位を獲得
・企画事務(2023年4月〜2024年3月)
本社企画部にて企画事務を担当
新商品やフェアなどの企画立案、マーケティング業務などに従事
◯◯エリアを中心に、店舗からの意見の抽出や試作メニューの開発などをサポート
2023年9月のお月見フェアにて、試作メニューの商品化に成功
履歴書を書く際にブランクは隠すべき?
結論から述べると、主婦が履歴書を書く際にブランクを隠す必要はありません。なぜなら主婦のブランクは、仕事をせずに遊んでいた期間ではないからです。
家事・子育て・介護などに専念するために仕事を辞めて家庭を支えてきた期間は、後ろめたさを感じる必要はなく隠すものでもありません。
むしろ、ブランクの理由を正直に伝えたほうが面接官に好印象を与えられます。
さらに、『家事や育児を通じて学んだこと』『資格取得やスキルアップのために前向きに取り組んだこと』『地域社会での活動を通じて得た経験』など、ブランク期間中に身につけたことがパート先にどう貢献できるかをアピールできれば、より評価が高められます。
主婦の『ブランク』を履歴書に書くポイントと例文
ブランクがある主婦の方は、履歴書にブランクを書くことに対して、ネガティブな感情を抱きがちです。
しかし、書き方を工夫することで、ブランクを自身の強みやセールスポイントに変えられます。
ここでは、履歴書にブランクを書く際のポイントを例文を交えて解説します。
ブランクの理由を具体的に伝える
主婦が履歴書を書く際は、なぜブランクができたのかを具体的に伝えましょう。
結婚・出産・介護などが理由の場合は、正直にその旨を履歴書に書いて問題ありません。
「出産のため前職を退職しましたが、子育ても落ち着いたため、再び社会で活躍したいと思い、応募しました」
「家族の介護のため離職しましたが、前職で培った販売スキルを活かし再びアパレル業界で活躍したいと考え志望しました」
正直にブランクの理由を伝えれば、それだけを理由にマイナス評価につながることはほとんどありません。
ただし、ブランクがある主婦がパートに応募する場合は、『元気に長く働けること』をアピールすることも大切です。
そのため「体調不良が続いて社会復帰のタイミングが遅れた」「夫の転勤が多く家庭に専念せざるを得なかった」など、ネガティブな理由がある場合は、あまり正直に書きすぎない方が無難です。
ブランク期間中に行ったことをアピールする
ブランク期間中に行ったことを履歴書に書くことで、積極性や意欲的な一面をアピールできます。
例えば、ブランク期間中に資格取得やスキルアップに向けた勉強に取り組んでいたのであれば、復職後に向けたキャリア形成ができる人材として評価されやすくなるでしょう。
また、PTAや地域のボランティア活動を通じて得た経験やコミュニケーション能力なども効果的なアピールポイントになります。
実際、ブランク期間中に自身の子育て体験などをテーマにしたブロガーとして活躍していた主婦が、その経験を活かしてマーケティング会社に採用されたという事例もあります。
ブランク期間をネガティブに捉えるのではなく、ブランク期間だからこそできたことや学んだ内容を積極的に履歴書に記載すると良いでしょう。
ブランク後に働こうと思った理由を書く
履歴書に書く応募理由は、やる気や今後のビジョンをアピールできるものが望ましいといえます。
「子どもが成人を迎え、もう一度キャリアに復帰したかったから」
「夫の海外勤務が終了し、腰を据えて長く働ける環境で活躍したいと思ったから」
「ブランク期間中に取得した資格やスキルなどを活かして地域社会に貢献したいと考えたから」
上記のようにポジティブな動機を交えてアピールすると良いでしょう。
一方で、「家事や育児が落ち着いてお金を稼ぎたいと思ったから」「空いた時間ができて暇になったから」といった自己中心的な理由では、採用の場では不利になってしまう可能性があるため、注意が必要です。
ブランクのある主婦が履歴書の『経歴・職歴』を書く際のポイント
履歴書や職務経歴書の経歴・職歴欄も、人事担当者が重点的にチェックする項目です。
とはいえ、ブランクのある主婦の中には「自分の経歴に自信がない」「アピールできる内容が思いつかない……」と悩む方もいるかもしれません。
ここでは、ブランクのある主婦が経歴・職歴欄で自身を売り込むポイントを3つ解説します。
経歴・職歴を具体的に掘り下げて記載する
ブランクのある主婦が履歴書を書く際は、過去の経歴・職歴をいかに掘り下げて伝えられるかが重要です。
例えば、新卒2年目で結婚・出産を理由に専業主婦になった女性の場合、履歴書の経歴や職歴欄に記載できる情報が限られるかもしれません。
こうしたケースでは、履歴書の備考欄や職務経歴書を効果的に活用し、2年間でどんな業務に従事し、何を経験したのかを掘り下げるのがポイントです。
単に『接客業に従事』と履歴書に書くのではなく、『商品陳列、レジ業務、クレーム対応などに従事し、顧客満足度の向上に貢献』と具体的に書くことで、前職でどのような役割を担っていたのかをイメージしてもらいやすくなります。
職歴がない場合には学生時代の経験を記載する
学校を卒業後すぐに結婚して専業主婦になった女性の場合、職歴に書くことがないと悩むかもしれません。
こうしたケースでは、学生時代のアルバイト経験や、そこで習得したスキルを履歴書に記載すると良いでしょう。
もしもアルバイト経験がない場合は、履歴書に『職歴:なし』と正直に記載して問題ありません。
その場合、学校の部活動で学んだことや、ボランティア活動を通じて得た経験などを活かし、パート先に貢献したいという意欲をアピールするのがおすすめです。
職歴がないことに不安を感じるかもしれませんが、前向きな姿勢をアピールすることで、採用の可能性を高められます。
ブランクのある主婦が履歴書の『志望動機』を書くポイントと例文
履歴書の志望動機は、自身の強み、やる気などを人事担当者にアピールする項目です。
ここでは、ブランクのある主婦が履歴書の志望動機を書く際に意識したいポイントを、例文を交えて解説します。
同じ業種での経験やスキルを記載する
過去に同じ業種で働いた経験があったり、活かせるスキルを持っていたりする場合は、多少のブランクがあっても即戦力として採用される可能性が高まります。
同業種での経験やスキルがある場合は、積極的に志望動機に含めてアピールするのがおすすめです。
【事務職の場合】
3年ほど経理の事務職として働いていました。出産を機に退職しましたが、これまでに培った事務のスキルを活かして再度働きたいと考え志望しました。
【調理補助の場合】
パートをするのであれば、家事を通じて培った調理スキルを活かして働ける環境を選びたいと考えています。学生時代にうどん屋で調理担当のアルバイトとして働いた経験もあり、キッチン担当として御社に貢献したいと考え志望しました。
【販売員の場合】
学生時代にドラッグストアの品出しを3年ほど担当しました。子育ての合間に自身の経験を活かせる職場で働きたいと考えており、保育園からも近い御社であれば家事と育児を両立しながら活躍できると思い、応募しました。
専業主婦の経験と応募職種をからめて記載する
未経験業種のパートに応募する場合、専業主婦としての経験や気づきは立派なアピール材料になります。
志望動機では、家事や育児を通じて培ったスキルを応募先企業でどのように活かせるかを意識して書くことが大切です。例えば、日々の家事で培った段取り力や時間管理能力は、多くのパート先で活かすことができます。
また、PTAや地域活動の中で得た経験なども、コミュニケーション能力が求められる職場で大いに役立ちます。
応募先の企業で、自分がどのように貢献できるかをイメージしながら志望動機を考えてみましょう。
【学童保育の場合】
これまで専業主婦として、家族7人分の食事の用意や3人の育児をひとりで担ってきました。限られた時間の中で、いかに効率よく家事をこなすかを意識しつつ、子ども一人ひとりに目を配り学習面や、学校生活で困りごとがないかを丁寧に確認していました。子育てが一段落し、主婦として培ったスキルや経験を活かせる環境で働きたいと考え、貴施設に応募しました。
趣味・活動をからめて記載する
仕事に関連するスキルや経験がない場合は、専業主婦時代の趣味や活動などに範囲を広げて志望動機を記載するのも効果的です。
何気ない日々の取り組みや、ちょっとした地域活動が採用につながることも珍しくないため、職歴・経歴などとあわせて棚卸しをしてみましょう。
【ガーデニングが趣味の主婦の場合】
これまで、趣味の一環としてガーデニングに取り組み、野菜や花を育ててまいりました。実際に植物を育てる中で、その楽しさや奥深さを実感し、植物を扱う仕事に従事したいという思いが強くなりました。貴社は、◯◯エリアで顧客数No.1のホームセンターとして親しまれており、私も園芸用品を購入するためによく利用させていただいています。実際に店舗を利用した際には、スタッフの方の丁寧な対応や専門性の深さに感銘を受けることも多く、自身も熱意を持って働ける環境だと思い応募いたしました。
企業や商品への愛着から熱意につなげる
未経験だったりブランクがあったりする主婦の場合でも、企業や商品への愛着心を熱意につなげることで採用される可能性があります。
この場合、応募先企業の成り立ちや商品情報、他社と比較しての強みや弱み、自身がどう職場で貢献できるかまで分析したうえで、他の応募者との差別化を図ることが大切です。
【最寄りのパン屋に応募する場合】
貴店は、◯◯エリアで50年以上の歴史を持つパン屋として長く地元民に愛されており、私自身も物心ついた頃から看板メニューのあんぱんを食べて育ってきました。他店にはない餡へのこだわりはもちろん、『老若男女がいつでも安心して食べられる味』を追求する姿に深い感銘を受け、私自身も貴店のスタッフとして地域に食の安全と笑顔を届けたいという気持ちが強くなりました。製パン業務は未経験ですが、これまで専業主婦として培った調理スキルを活かし、1日でも早く戦力として活躍できるように努めます。
ブランクのある主婦が履歴書の『本人希望欄』を書く際のポイント
パートを募集する企業は「この曜日に◯時間働いてもらえる人材がほしい」といった理由で求人を出します。そして、そこでチェックされるのが履歴書の本人希望欄です。
希望するパート先に採用してもらうためにも、以下の3つの書き方を意識しながら本人希望欄を作成しましょう。
詳細は面接ですり合わせる
履歴書の本人希望欄は、求職者が希望する勤務時間・曜日・考慮してもらいたい事情などを伝える項目です。
子どもの送り迎え、家族の介護、家庭の事情などで働ける時間帯や曜日が限られる場合、その旨を具体的に記載しましょう。
ただし、記載内容があまりにも細かすぎたり、条件を限定しすぎたりすると、面接官にネガティブな印象を与えるため、書き方の工夫が重要です。
例えば、毎週火曜日の午後から家族の通院予定が入っている場合、その旨を正直に伝えたうえで、『その他の曜日であれば残業も可能』のように、前向きな一面をアピールするのが効果的です。
考慮してもらいたい事項は本人希望欄で伝えつつ、勤務条件などの詳細は面接時にすり合わせると良いでしょう。
家事育児との両立ができることを記載する
主婦がパートの履歴書を作成する際は、家事や育児との両立ができる旨を記載することも重要です。
子育て中の主婦の場合、「子どもの習い事があるから◯時以降は働けない」「土日祝日は予定が入る場合が多い」など、何らかの事情があるケースが多いです。
しかし、そうした事情を考慮してほしいと一方的に本人希望欄に記載すると、融通が効かない人材としてマイナスに受け取られてしまいます。
家事や育児といった主婦業とパートを両立できる旨をアピールするためには、以下のように柔軟にシフト対応ができる旨を記載すると良いでしょう。
「事前にご相談いただければ、土日祝日も出勤可能です」
「残業が発生する場合は、状況に応じて親族のサポートを受けながら対応可能です」
扶養内で働きたい場合はその旨も記載する
扶養内とは、世帯単位での税金や社会保険料の負担額を減らせるボーダーラインと、その働き方の総称です。
例えば、主婦が一定水準以上の企業で週20時間以上継続して働いた場合、配偶者控除を受けられなくなったり、社会保険への加入が必要になったりする可能性があります。
こうした『働き損』を少しでも減らすには、家庭内でどこまで働くかを相談することが大切です。
そして、履歴書の本人希望欄にも扶養の範囲内で働きたい旨を記載し、面接時に条件をすり合わせましょう。
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扶養内勤務についての詳細や「〇万円の壁」については、最新記事で詳しく解説しています。
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まとめ|ブランクがある主婦のパート応募では履歴書の書き方が大切
ブランクがある主婦でも、パートとして採用されることは可能です。
ブランク期間中に何を学んだのか、これまでの経験を活かしてどうパート先で貢献できるかなど、履歴書でアピールすることができれば、面接官に良い印象を与えられます。
・主婦のブランク期間は、決してネガティブに捉える必要はない
・ブランク期間中に学んだこと、地域活動などを通じて得た経験、前職での職務内容などを効果的にアピールすることが大切
・必要に応じて履歴書だけでなく職務経歴書も活用する
・志望動機は、これまでの経験や熱意なども含めて作成し、特記事項がある場合は必ず本人希望欄に記載する
ブランクを武器に変えて、自身の魅力をパート先にアピールしましょう!


